WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
スーパー王者・内山高志vs挑戦者・オリバー・フローレス
2015・12・31、大田区総合体育館
36歳1カ月での防衛に成功した。
内山自らが持つ、日本歴代世界王者の最年長防衛記録を更新。
11年、三浦との3度目の防衛戦から右拳の痛みに悩まされてきた。
5月には左ひじの遊離軟骨除去手術を行った。
KOダイナマイトと呼ばれ、挑戦者を次々に破壊していった最強王者は決して万全とは言えない状態で防衛を続けてきたのだ。
この試合に向けて、内山は「5年ぶりぐらいに100パーセントの状態でリングに上がれる」と口にした。
大晦日のリング上にて、完全復活を遂げた内山高志が大暴れすることを宣言。
内山陣営は勝つことは当然として、試合中に無理をしてケガをしないこと。
これだけを注意させていたと言っていい。
1ラウンド。
無理をして飛ばしすぎないこと。
内山のパンチは強烈すぎる。
相手を破壊するだけでなく自らの拳さえも潰してしまう恐れがある。
いきなりパンチを思いきり振り抜くな。
様子を見ろ。
フローレスはサウスポー。
右をどうやって当てればいいのか。
距離感、右のストレート、ボディ、これらを探っていった。
あくまでも無理はしない。
ラウンドはたくさんある。
徐々につかんでいければいいのだから。
2ラウンド、3ラウンド。
徐々に互いのパンチが交錯し始める。
内山のパンチのギアが入っていく。
2速、3速、スピードが上がっていく。
トップギアまでもう少し。
そんな矢先の出来事だった。
内山の右ストレートが当たる。
そして、もう1度右を当てていく。
右のダブル。
そこからカウンター気味に繰り出した左ボディへのフック。
フローレスはもんどりを打って倒れた。
勝負がついたことはすぐにわかった。
内山がトップギアに入る前に勝負はついてしまった。
フローレスが弱いわけではない。
内山の破壊力がずば抜けている。
それを改めて思い知らされた。
この試合に向けての練習中、久々に何の不安もなく左右のパンチを振り抜くことができた。
完全なる内山高志が見せられる。
しかし、今回の試合でハッキリしたことは、普通の防衛戦ではそれが見せられない可能性が高いということ。
内山のパンチが当たれば倒れてしまう。
それも思いきり殴ったパンチではない。
ある程度のパンチがヒットすればいいだけ。
内山が「手強いな…」、そう感じる相手。
世界的に実績のある選手でないと、内山の強さを確認することができない。
内山の次なる相手として名前が挙がっている男がいる。
元WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータース。
日本でも知名度のある5階級制覇王者ノニト・ドネアを6回でKOし、一躍世界に名を知らしめた実力者。
戦績は27戦26勝(21KO)1分、未だに無敗。
内山が世界に進出するには格好の相手だ。
所属するワタナベジムの渡辺会長は、「海外でやるなら万全な体調でやらせたかった」と言っていた。
ここ何年かは常に故障を抱えていた。
内山の真の実力を発揮できずにいたために、海外への進出は足踏みをせざるを得なかった。
しかし、今回の試合で結論が出た。
これでやっと100パーセントの内山高志が用意できる。
海外への進出の時期はまさに今だと。
具志堅用高氏の持つ、世界王座13度防衛の国内最多記録もいよいよ射程圏内に捉えた。
アメリカでのビッグマッチ。
国内最多記録更新。
同時に手にすることができるだろうか。
いや、内山ならできると断言したい。
今回の防衛戦は、あくまでも夢への序章であったにすぎない。
夢は次戦。
内山は、もうありきたりな防衛戦でおとなしく勝ち続けているような器ではない。
世界に出るべき男だ。
それだけの実力がある。
日本ボクシング界を代表する最高のボクサーとして、アメリカで「UCHIYAMA」の名を轟かせてほしい。
順調にいけば、この春にニコラス・ウォータースとアメリカで戦うことになる。
内山、ウォータース、共に拳を交えることを望んでいる。
是非とも実現してほしい。
日本ボクシング界の歴史に残る試合となるだろう。
楽しみで仕方がない。
スーパー王者・内山高志vs挑戦者・オリバー・フローレス
2015・12・31、大田区総合体育館
36歳1カ月での防衛に成功した。
内山自らが持つ、日本歴代世界王者の最年長防衛記録を更新。
11年、三浦との3度目の防衛戦から右拳の痛みに悩まされてきた。
5月には左ひじの遊離軟骨除去手術を行った。
KOダイナマイトと呼ばれ、挑戦者を次々に破壊していった最強王者は決して万全とは言えない状態で防衛を続けてきたのだ。
この試合に向けて、内山は「5年ぶりぐらいに100パーセントの状態でリングに上がれる」と口にした。
大晦日のリング上にて、完全復活を遂げた内山高志が大暴れすることを宣言。
内山陣営は勝つことは当然として、試合中に無理をしてケガをしないこと。
これだけを注意させていたと言っていい。
1ラウンド。
無理をして飛ばしすぎないこと。
内山のパンチは強烈すぎる。
相手を破壊するだけでなく自らの拳さえも潰してしまう恐れがある。
いきなりパンチを思いきり振り抜くな。
様子を見ろ。
フローレスはサウスポー。
右をどうやって当てればいいのか。
距離感、右のストレート、ボディ、これらを探っていった。
あくまでも無理はしない。
ラウンドはたくさんある。
徐々につかんでいければいいのだから。
2ラウンド、3ラウンド。
徐々に互いのパンチが交錯し始める。
内山のパンチのギアが入っていく。
2速、3速、スピードが上がっていく。
トップギアまでもう少し。
そんな矢先の出来事だった。
内山の右ストレートが当たる。
そして、もう1度右を当てていく。
右のダブル。
そこからカウンター気味に繰り出した左ボディへのフック。
フローレスはもんどりを打って倒れた。
勝負がついたことはすぐにわかった。
内山がトップギアに入る前に勝負はついてしまった。
フローレスが弱いわけではない。
内山の破壊力がずば抜けている。
それを改めて思い知らされた。
この試合に向けての練習中、久々に何の不安もなく左右のパンチを振り抜くことができた。
完全なる内山高志が見せられる。
しかし、今回の試合でハッキリしたことは、普通の防衛戦ではそれが見せられない可能性が高いということ。
内山のパンチが当たれば倒れてしまう。
それも思いきり殴ったパンチではない。
ある程度のパンチがヒットすればいいだけ。
内山が「手強いな…」、そう感じる相手。
世界的に実績のある選手でないと、内山の強さを確認することができない。
内山の次なる相手として名前が挙がっている男がいる。
元WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータース。
日本でも知名度のある5階級制覇王者ノニト・ドネアを6回でKOし、一躍世界に名を知らしめた実力者。
戦績は27戦26勝(21KO)1分、未だに無敗。
内山が世界に進出するには格好の相手だ。
所属するワタナベジムの渡辺会長は、「海外でやるなら万全な体調でやらせたかった」と言っていた。
ここ何年かは常に故障を抱えていた。
内山の真の実力を発揮できずにいたために、海外への進出は足踏みをせざるを得なかった。
しかし、今回の試合で結論が出た。
これでやっと100パーセントの内山高志が用意できる。
海外への進出の時期はまさに今だと。
具志堅用高氏の持つ、世界王座13度防衛の国内最多記録もいよいよ射程圏内に捉えた。
アメリカでのビッグマッチ。
国内最多記録更新。
同時に手にすることができるだろうか。
いや、内山ならできると断言したい。
今回の防衛戦は、あくまでも夢への序章であったにすぎない。
夢は次戦。
内山は、もうありきたりな防衛戦でおとなしく勝ち続けているような器ではない。
世界に出るべき男だ。
それだけの実力がある。
日本ボクシング界を代表する最高のボクサーとして、アメリカで「UCHIYAMA」の名を轟かせてほしい。
順調にいけば、この春にニコラス・ウォータースとアメリカで戦うことになる。
内山、ウォータース、共に拳を交えることを望んでいる。
是非とも実現してほしい。
日本ボクシング界の歴史に残る試合となるだろう。
楽しみで仕方がない。
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